ベートーベンの第九

知人の話。

ベートーベンの第九について。

1.
フルトヴェングラーの考え。
五線譜上に表現されている音符の背後にあるコンセプトは、
「原初に混沌があって、そして世界が始まった」である。
だからそれを演奏する。
必要なら、楽譜通りにしない。
聞く人は、楽譜の背後にある、ベートーベンのコンセプトを受け取る。

2.
トスカニーニの方法。
楽譜の通りに演奏する。
聞く人は、楽譜の背後にある、ベートーベンのコンセプトを受け取る。

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古楽器を使うと、響きが足りない。
そこで、演奏は速めになる。
はじめはせわしないが、
聞き慣れると、これもよい。

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録音技術者がすぐれていた例。
アンセルメとコンセルトヘボー。
その人が聞いた実際の演奏はよくなかった。