法務省にビザ発給口利き?下村氏

 民進党は6日の党の会合で、自民党の下村幹事長代行が自らを支援する企業の依頼でビザの発給を法務省に口利きしたのではないかと指摘した。下村氏は「事実ではない」と否定している。

 会合では、民進党が独自に入手した下村氏の秘書が作成した業務報告とされる資料が示された。この資料には、2014年の2月と3月に学習塾の経営者が下村氏の秘書に話した内容として、「特別措置で57名の追加生徒のビザを交付して頂いた」「本当に感謝を申し上げる。また協力させて頂く」などと記載されている。
 民進党の宮崎議員は、「下村氏がビザの発給を法務省に口利きした。『協力』との文言は、パーティー券の購入を意味している」などと追及したが、会合に出席した法務省の担当者は「個別の案件には答えられない」と述べるにとどまった。
 これらについて、下村氏は6日夕方、記者団に対して「ビザ発給の件について事実ではない」と述べ、口利きを否定した。