立派だが二級である


解説には
律令について、社会規範を規定する刑法的な律と社会制度を規定する行政法的な令
とあるが
法律と政令という言い方にもみられるように
律が重要法で令は軽い法ともみられる

徳政令とか生類憐みの令とかであまり良いイメージではない

令を麗しいの意味であると語る人がいるが、疑問がある。
法令→それを扱う役人→役人にまつわる人や物の形容→立派な→麗しい
との一連の流れであろう
つまり、偉い地方の役人ということで、いまでいえば県知事程度のものだろう

そのような比較的軽い法律を扱う官吏が地方各所にいて
人々におだてられて過ごしていた
その人たちの妻を令夫人と言い、娘を令嬢と言ったものであろうが
普通の語法では、立派なふりはしているが、中身には問題がある夫人や娘といった意味で使うことが多いと思う

論語で巧言令色すくなきかな仁という場合の令色であるが
これは上に述べた令夫人や令嬢と同じで、
立派そうに見えるが中身がない様子のことを指している
巧言というのも巧みであるがこざかしいという程度の侮蔑を含んでいる

このようにしてみてみると、法律の体系の中で、最重要のものではないものが令である
中程度、第二級ということだ
そのような言葉を、天皇のおくり名としてよいものか、ためらいはなかったものだろうか

そして令色、令夫人、令嬢に見られるように、立派そうに見えるが実際はこざかしい、という程度の意味を含んでいるのだから、
立派とみんなで言っているが、実際には侮蔑しているという意味の令を天皇のおくり名とすることもいかがなものであるか

天皇家の伝統でも皇太子またはその程度の人物の発する文書を令旨(りょうじ)という。天皇の発する文書ではない。その令を天皇のおくり名にすることは不適切であろう。

令と言えば、律令の中で大した法律でもなく、扱うのは地方の小役人であり、その小役人の妻を令夫人と言い娘を令嬢と言って揶揄した、令旨に至っては皇太子の発する文書であって、天皇にふさわしいものではない、令色も二級の立派さであって、本当はこざかしいという意味だろう、だから論語はすくなきかな仁と語る。

以上まとめると、天皇にはふさわしくない漢字であり、周囲の官吏が進言することはないはずであるが、古来、偉大な人は自分の名前として、愚や凡などの漢字を用いることもあるので、そのような意味で自らしゃれたものだろうと推定される。したがって、自分で用いるのは良いであろうが、他人が天皇にまつわることについて、「二級の立派さ」とわざわざ「令」の字を使うならば、その心を疑う。


水が清らかに澄む

玲瓏 玲 「令」が「清らかに澄んだ」状態を指し、「王」はもともと「玉」の意味をもつので、「清らかに澄んだ玉」の意味になった。
1. 玉や金属がふれ合って鳴る美しい音
2. 透き通るように美しい様子


1. 静かに降る雨。零雨
2. 落ちる。こぼれる
3. こぼす。あまる
4. ゼロ

由来/
成り立ち 「令」はお辞儀をして神様にお願いする様子で、「雨」と組み合わせ、神様に願いが通じて「静かに雨が降り始める」様子を表す。
1.
取るに足りないまでに小さい。 「零細企業」
2.
《名・造》ものが全く無いことを表す数。一より一小さい数。数学で、それを他に加えても値が変わらない数、更に広く、そういう元。また、目盛りなどの基準となる点。 

怜 「忄(りっしんべん)」は心を、「令」は澄み透ることを表すので、「怜」には「心が澄む」様子を意味する。
1. 賢い
2. いつくしむ。あわれむ


「ひざまずいて神のお告げを受けている人」を表す「令」に、「金」を組み合わせて「神様を呼び、また送るときに用いる金属(楽器)」を表現している。
1. すず。リン
2. 鈴の鳴る音の形容
3. 車の左右のおおい
4. 呼び鈴。ベル


立派な歯


 ①みみなぐさ。 ナデシコ科の二年草。 ②かんぞう(甘草)。


「亻(にんべん)」は人、「令」はお辞儀をして神様にお願いをする様子を表し、組み合わせて「神に仕える人」を表現する。

1. わざおぎ。楽師。俳優
2. 賢い。小才がきく


かもしか


きく。耳を澄ましてきく。耳がさとい。 とし。よわい。 とは、耳がさとい。のみこみがはやいさま。

蜻蛉(とんぼ、せいれい)