先日、昔のテレビドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」の
第一、二回放送分を視聴した。
高校生の頃の恋愛感情は、
「人生におけるただ一度の強い学習」なのだと思う。
「すりこみ」みたいなものだ。
母親の言葉を学ぶようなものだ。
小学5年生位でいったん人間としては完成する。
「人間」は、そのあと性的に成熟して「男と女」になる。
そのとき、大量の性ホルモンが影響して、「強い学習」が起こり、恋愛を経験する。
そのとき、男性とはどういうものか、女性とはどういうものかが学習される。
そうした人間観や恋愛感情パターンは、
その後修正されつつも、反復されることが多い。
人生を通じて同じような恋愛体験を反復する人も多い。
テレビドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」では、
この「強い学習」が鮮烈に描かれていた。
それぞれの人の一度限りの「強い学習」を思い出させるからだろう、
見る人を切なくさせる。
治療は、この「強い学習」を解除して、新しい適応的なパターンを刷り込むことだ。