1.今回の籠池事件が、日本会議とか生長の家のトップあたりで計画されたことであれば、
教育者としても別の人を立てることもできたし、10億円くらいは用立てることができたと思う。正々堂々と計画を進めても、土地で10億円、建設費は補助金も出るし、大したことはないだろう。問題は教育内容が批判にさらされて、泥沼になることだっただろうと思う。だから、日本会議とか生長の家のトップあたりは関わっていないのではないだろうか。むしろ彼らの目標は公立学校の右翼化だろう。
2.今回の籠池事件が籠池氏が計画して、政治家と官僚を動かしたものだとすれば、どうだろうか。籠池氏は、先行する安倍氏の周辺での学校法人案件を見ている。たとえば加計。同じようにしてくれと騒ぐ。同じようにしないならばらすと脅かす。安倍氏側は夫人を使うことで総理のかかわりを表面的には遮断する。加計ほか幾つかの案件を経験して官邸と文科省との連携プレーは万全。財務省は迫田氏だったので安倍氏にとっては説得しやすく、その後の出世を約束し実際に国税庁長官になった。
ここまではいいのだが、途中まで事が露見したとき、安倍氏が籠池氏を切ることができるとは思えない。安倍氏としては危険だけが大きくてうまい話ではない。
財務省も文科省も大阪府も証拠は隠滅したとしても、篭池氏側から証拠が提出される恐れが大きい。しかも、官僚の立場から言えば、証拠隠滅すれば罪に問われる。いざとなったときに最後に自分を守ってくれる証拠は残しているはずだが、今更出しても批判されるのは必至だ。
籠池氏としても、土地と建物を手に入れたのはいいものの、そのような小学校を赤字無しで運営できるとは考えられず、赤字をどうしようもなかったのではないか。計算すれば、最初から何もしない方がいいということになったはずだろう。実際、大阪府の教育関係者はそのように見ていたから、認可を渋っていたはずだ。
だから、籠池氏が周到に計画したとも考えられない。
3.安倍総理主導とは、理性がある限り、考えられない。ゴミの埋まった土地に立てた小学校に自分の名前、そして夫人が名誉校長、事件が表面化しても籠池夫人と安倍夫人は大量のメール。安倍氏は見たところ、何も得がないようにみえる。合理的に考える限り、この線はないと思う。しかし非合理的な理由があれば別。宗教のこととか。
4.財務省がクズな土地を処理しようとして、いいカモを見つけたので、強行したとすればどうだろうか。いいカモとは籠池氏と安倍氏で、ふたりが関わる補助金詐欺事件の様相を作り出す。文科省を巻き込むので、財務省だけが叩かれることにはならない。安倍氏はもみ消すに決まっているし、ナンバー2の麻生氏は財務大臣だから、もみ消す側に回るしかない。財務省が主役だとすれば、常識では考えられない「証拠書類は処分しました」との行動もあり得る。
5.大阪府が主役とも考えにくい。財務省を動かせるとは思えない。
6.いろんなゴロツキがいろいろに動いた。結果、行動を制御できなかった。そうかもね。