自民党の当選2回の衆院議員に不祥事が相次いでいる。中川俊直衆院議員(46)=広島4区=が21日、不倫報道で自民党を離党した。不倫、場をわきまえない行動、金銭問題――。自民党が圧勝した選挙で連続当選し、有権者の目に対する意識が希薄になっていることや、「安倍1強」政権にあぐらをかいた緊張感の欠如を指摘する声がある。
「誠に不徳の致すところであり、妻と家族には本当に申し訳ないと思っております」。中川俊直衆院議員は20日、自身のフェイスブックでこう釈明した。同日発売の「週刊新潮」が同氏の不倫問題を報じたのを受けたものだ。
中川氏は当選2回。2012年の衆院選で大量当選した「安倍チルドレン」の1人だ。当選2回は党所属の衆院議員のうち3割を超える「一大勢力」だ。それなのに、被災地視察で長靴を持参せずに職員におんぶ、育休宣言後に不倫が発覚、未公開株を巡る金銭トラブルなど、「2回生」の不祥事が止まらない。