萩生田光一官房副長官は31日午前の記者会見で、国連人権理事会の特別報告者、デービッド・ケイ氏が日本の「表現の自由」の現状についてまとめた対日報告書について、「日本政府の立場が十分に反映されていない内容の報告書が公表されたことは、極めて残念だ」と述べた。
報告書は英語版で計19枚。メディアへの政府の直接的・間接的な圧力に対する懸念などが盛り込まれているが、萩生田氏は報告書が指摘している報道の独立性や歴史教育への介入などの論点に関しては、政府の立場についてこれまでケイ氏に丁寧に説明を重ねてきたと強調した。
萩生田氏は「政府としてはわが国の状況が正しく理解されるように、引き続き特別報告者との対話を継続していきたい」とし、国連人権理事会の場などでも説明をしていく考えを示した。