フォルクスワーゲンの不正を告発した自動車評論家の伏木悦郎氏が日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)を除名になったことが分かった。伏木氏本人は除名の理由に納得しておらず、不正を告発したことが直接の原因になったと捉えている。
まずは前回の流れから確認しておきたい。伏木氏はフォルクスワーゲンの目の敵であるスズキのネガティブレポートを書くように依頼され、自動車ライターの間で不正が蔓延っていることに警鐘を鳴らした。
この衝撃的な暴露は自動車好きの間たちですぐに話題になり、すでに不自然な記事を連発しスズキの逆ステマ(ステルスマーケティング)に手を染めている人物がいると実名があがった。確かに遡ってブログなどの論評を読み返せばお金を貰って書いているとしか思えないものがたくさん見つかる。そもそも一部では以前から「主張がおかしくて怪しい」「信用できない」という指摘がなされていた。
さてその後の2016年3月28日、伏木悦郎氏は日本自動車ジャーナリスト協会を除名になったという衝撃的な事実を明かした。
除名理由については「SNSでの発言が協会の品位を損ねた」というもので何か作為的なものを感じる。真っ当に考えれば業界の不正を暴いた伏木悦郎氏の発言はむしろ表彰されるべきものなのに、なぜ処分されないといけないのか。
一連の伏木悦郎氏の暴露を受けてネット上では早くも一体誰が黒なのか調査が始まっている。企業が自社製品を宣伝するためにステマを行ってバレた事例はマクドナルドやSONYなど枚挙に暇がないが、ライバル社のネガティブキャンペーンを行って逆ステマするというのは珍しい。訴訟リスクも伴うことから、よほどのことでなければ上からゴーサインが出ないはずだ。
健全な競争を妨げ、消費者の利益を損なうビジネスのあり方は断じて許すべきではない。
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