木村草太「加計学園を選ぶだけの合理的理由(を)きちんと説明するべき。それが出来ないのであれば不正の責任をきちんと取ってほしい」/報ステ
〔”総理のご意向”説明に矛盾 問われる政権の説明責任〕6月16日、報ステ
富川「説明責任を果たしてはいないのではないか」
木村草太「そうですね。国民に納得して貰えなければ、いくら言葉を並べても意味がない。文科省の側は文書を示しているわけだから、文書が残っている、残っていないだと全く説明責任にはならない。
そして仮に今回、官邸から明確な指示がなかったことが明らかになったとしても首相と仲の良い人だから優遇しようと官僚が考えたのであれば、憲法第14条第1項が適用され、平等原則に反する。特区制度は岩盤規制を壊すものだから首相のリーダーシップがあってもいい、というような意見もあったが、大学の認可というのは誰もが自由に参入できるようにして自由競争ができるようにしようというものではなくて、大学と云うのは学位を与えたり補助金を受けたり特権を与えられる存在である。だからそのための責任も伴うし、その場合首相と親しい人だから特権の仲間入りを認めると言うのは、たとえ首相の指示がなくてもワイロをもらっていなくても憲法に定める平等の原則に反すると言われても仕方がない」
富川「だからこそ、そういったところで安部総理がそういったこてゃないんだよ、という説明をしてほしい気がする」
木村「そうです。獣医学部の増設がどうしても必要であったということ。そして、加計学園がもっとも相応しかったというこの二つを示す客観的な情報がない限りは、中立公正であるべき行政が歪められたと言われても仕方がないわけで、政府は今回「言った・言わない」という説明責任を果たすとともに、加計学園を選ぶだけの合理的理由があったのだということをきちんと説明するべき。それが出来ないのであれば不正の責任をきちんと取ってほしいと思う」